前回はインターネットでの中古車販売のプロセスの入口に当たる「中古車の仕入に関する注意点」をお話しました。

今回は調達した中古車のインターネットサイトへの掲載に関してお話していきます。

中古車販売店は長い間、中古車販売の中核を担って来ました。

今でも多くの中古車販売店が鎬を削っていますが、インターネットの普及により「瀬取り」と言われる物品の消費者間取引が可能になり、その延長上に中古車の消費者間取引があります。

2018年の総務省統計ではインターネットの普及率は全人口に対して90%まで成長し、2016年取引総額は15兆円を突破しています。

この額は、全国のコンビニエンスストアーや量販店の総売り上げを上回ります。

個人間取引をサポートするサイトやアプリの登場も一役を担っています。

一方中古車販売の個人間取引はアメリカなどでは以前から活発ですが、日本では近年になって浸透・拡大しています。

「個人売買.com」ではヤフオクを利用した中古車個人間取引を推進しています。

理由は
① 出品・落札手数料が安い
② 中古車の写真掲載が10枚(必要に応じて外部リンクが張れる)
③ オファーのバリエーションが多い
④ ワクワク感を醸成できる
⑤ 販売実績がある
⑥ 掲載台数が多い
などが挙げられます。

調達した中古車の掲載には4つの要素があります。
① 車両情報(年式・走行距離・装備など)
② 更に詳しい説明文章(車両の状態や魅力・価値+取引上の注意事項)
③ 中古車の写真
④ 販売金額や掲載期間の表示

この中で説明文章作成の注意点と写真撮影に必要な準備に関してお話していきます。
大変重要な点は自身の出品する中古車の客観的な評価と情報の透明性と共有に徹するというスタンスです。
説明文章作成にあたって注意したい事は取引上の注意事項ばかり書いていて、中古車そのものの情報が薄っぺらな説明文章や当該中古車への思い入れ・主観が強すぎて、客観性と情報を欠き、何を言いたいのか分からない文章にしない事です。

折角中古車を時間とお金を掛けて出品する以上、誰かの目に留まって成約することを目指しましょう。

説明文章も写真は購入希望者にとって大切な情報源です。また説明文章や写真を通して出品者の姿勢やモラルなどが中古車情報と共に消費者に印象付けられる大切な要素でもあります。
実際にヤフオクで掲載されている中古車を検索して、自身の感性や方向性に有った構成の説明文章を探して見ましょう。

次に中古車の写真撮影ですが、撮影の準備を少しお話しておきます。
皆さんが中古車を探している側だとして、汚れたボディ・汚いホイール・艶のないタイヤ・雑巾で隠したナンバープレート・私物やゴミの写っている室内・染みだらけのシートの中古車が掲載されていたらどの様な印象も持つでしょうか?

恐らく「だらしない」「ぞんざいに扱われてきた中古車」という印象を抱き、同様に出品者に対しても「だらしのない出品者」のレッテルを張ると思います。

そのだらしなさはインターネットを通じて全国に拡散されます。

そしてこの出品者の中古車は1台も売れることなく、出品者と共に葬られていきます。

言うまでもなくインターネットの強みは「拡散性」です。
良い印象や情報も悪い印象や情報もすごいスピードで拡散していきます。

その点を理解した上で写真撮影までに必要な作業は中古車の清掃を含む仕上です。
利点としては、

自身で中古車の清掃をしていると何処にどの程度のキズや凹みが有るか、簡単に修理可能か?費用はどの程度掛かるか?この中古車のアピールポイントは何か?パネルのずれがないか?色むらがないか?タイヤ山・タイヤサイズ・エンジン・ミッション・足回り・電装系やナビの動作の確認・走行距離や車検有効期間など。文章を作成する際の情報収集です。中古車ではとくに見落としがちなサイドシル・フロントリアスポイラー底面の擦り傷や凹みの有無まで入念な確認が必要です。

実際の写真撮影では、その中古車の状態を正しく伝えるという目的であり、かっこよく見せる為ではありません。

キズや凹みも撮影して、正確な情報提供に努めます。
10枚では中古車の情報を伝え切れない場合は、Googleフォトなどのストレージを使ってヤフオクの説明文章とリンクさせると情報が充実します。

「個人売買.com」では、中古車の出品に際し、ヤフオク共通のデザインバナーを製作し、出品・成約の後押しをしています。

中古車の掲載に際しても事前準備・写真の取り方・文章の作り方をセミナーでお伝えし、車に詳しくない方々が中古車の個人間取引をスタートできるよう、徹底的なサポートをしていきます。

是非、説明会にご参加ください。