最近TVなどのメディアを視聴していると様々な変化に気付きます。

女性芸人の台頭、ユニクロのTVCMで女性同士が手をつないで闊歩する場面、男性タレントが妻の地雷を踏んだ実体験、¥100ショップの便利グッズ特集など。いずれも女性が主役のプログラムです。

メディアは社会を映す鏡であり多くの著書もあります。

今回のコラムでは「多様化」「男女格差」など社会的な流れをとらえて、個人事業にも企業にも求められる将来像を探っていきたいと思います。

まず、男女格差を象徴する身近な例として様々なハラスメントがあります。

セクハラ ・パワハラ ・モラハラ ・マタハラ ・ジェンハラ(ジェンダーハラスメント) ・ブラハラ(血液型の嫌がらせ)などはよく耳にします。 それ以外にもシカハラ(資格取得強要) ・マタハラ(マタニティハラスメント) ・アルハラ(アルコールハラスメント) ・ジェンハラ(ジェンダーハラスメント) ・アカハラ(アカデミーハラスメント) ・カラハラ(カラオケハラスメント) ・スモハラ(スモークハラスメント) など

全部で50以上の様々なハラスメントがあり、日々の発言に恐怖を覚えている方々も多いのではないでしょうか。

記憶に新しいのは

「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」と発言して失脚した

森喜朗・東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長です。女性への失言で辞任に追い込まれました。

組織委の女性はわきまえている」などの発言は、女性に対するアンコンシャス・バイアス(無自覚の偏見)を浮き彫りにしました。

公人の立場での失言とでは済まないと背筋が寒くなった世の男性も少なからずいたのではないでしょうか。

それだけ日本社会には、不合理な「男性優位」やさまざまな場面での「男女格差」が、根強く残っています。

生物学的な性差とは異なり、社会的・文化的な性差を「ジェンダー」(Gender)と呼びます。

今年3月、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「ジェンダーギャップ指数ランキング2021」で、日本は120位。

前年も121位であり、主要先進7カ国(G7)中では最下位。

北欧諸国が上位常連なのは想像がつくものの、アフリカのナミビアやルワンダのほうが日本のはるか上を行っています。

日本の順位が低かった、つまり男女格差が大きかった原因は、政治分野の147位、経済分野の117です。

教育分野の92位や健康分野の65も高いとは言えませんが、政治・経済での出遅れが圧倒的に響いている結果です。

主観的に見れば、赤ちゃんを前に抱えて街を歩く男性の姿が増え、警官・自衛官・競馬のジョッキー・長距離トラックの運転手・タクシードライバーなどの分野に女性の進出が目立つようになったと感じていますが、国際的にはまだまだのようです。

別の見方では、男女の就業者数で拮抗しつつあるようでも、給与における男女の開きは依然として大きい。

男性の給与水準を100とした場合、女性の水準は正社員で766、一般労働者で743。これは男性のほうが女性よりも、勤続年数が長い、管理職数が多いなどの理由が上げられ、歴史的に男性優位で終身雇用を前提としてきた日本企業のゆがみが見て取れます。

また非正規雇用から正規雇用への移動率でも、男性の325%に比べ、女性は187%。非正規のうち、最も多いのがパートであることから、一度レールを離れると、女性に正社員への道は遠いようです。

現在、共働き世帯が1200万世帯以上と、専業主婦世帯の倍以上に達する今日。

女性の円滑な職場復帰、復帰後の戦力化を後押しするには、家事・育児など家庭内での女性の“無償労働”ケアの負担を減らすことが絶対条件です。

それには男性側のより一層の参加が欠かせないことは言うまでもありません。

育児休業の取得率は、女性の83.0%に比べ、男性は748%と極端に低い状況です。権

利として保障されていながら、行使する者が少ないのには、育児は母親が担うものという価値観に加え、「自分が抜けたら職場が回らない」というプレッシャー?思い込み?からと思われます。

今国会では改正育児・介護休業法案が成立(2022年度に施行)しました。企業には、自社の従業員が育休を取得するのか、意向を確認するように義務付けられたわけです。

234月からは1000人超の大企業は育休取得率の公表を求められます。

皮肉な見方をすれば「立法化しないと格差は埋まらないのか?」と思ってしまいます。

外資系企業・化粧品業界・宝飾品業界・ファッション業界では以前から多くの女性管理職が活躍しています。

女性のコミュ力・感性力に加え、性差のない制度運営と双方の理解をベースにした企業カルチャーを作ることが成功のカギなのではないでしょうか。

自動車の開発においても、女性目線で機能開発・デザイン開発する必要があります。

なぜなら、歴史的に見ても世の中のトレンドを作ってきたのは女性だからです。

 

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