前号でライフステージにおける支出と収入の変化を年次的にとらえる作業を提案しました。

それにより、いつ・いくら必要でいつ・いくら過不足が生じるかが可視化されたと思います。

1つ見落としているとすれば、時系列をとらえる点です。

例えば5年後にお子様が大学入学するとすれば、塾代・入学金・学費など、その原資をいつから蓄えるかを計画しなければなりません。

つまり、支出計画よりも収入計画を始める必要があるという事です。仮に先ほどの大学受験に必要な準備として

塾代+受験費用+入学金+授業料+教材費などで250万以上はかかります。

月に10万円の副収入で2年前から蓄える必要があるのです。

リフォームで500万かかるとすれば、同様の計算式で4年前から準備する必要があります。

前号で将来の展望に基づいた年ごとの収支計画を作ったら、それをさらに実行するための計画を年次ごとに作成します。

場合によってはお子さんの入学が重なったり、大規模なリフォーム以前に外壁の塗装費用が生じる可能性もあります。

この段階ではできるだけ緻密に時間軸を入れて収入計画を練り直す必要があります。

これらのプロセスを経て、様々な人生のイベントを乗り越えるために必要な金額が算出されます。

ここまで読んでいただければ、「生活を組み立てていく事」は「一生の事業計画」であることに他ならないことにお気づきだと思います。

それをどのタイミングから準備して、安定した副収入を得られるようにするかが次のステップです。

例えば毎月10万円のプラス収入が今から必要であれば、確実に10万円の収入を作るプランを作成します。

なぜ10万円なのかと言えば、給与所得者が現役を続行しながら本業に影響なく、休日の副業で得られる所得は10万円が妥当だと思うからです。

言うのは簡単ですが、実際どのようにすればいいのか悩むところです。

①週末にアルバイトをする

    家族との時間や趣味の時間が減る。体が休まらない。給与が安い。

②今の仕事や趣味の延長で副業モデルを作る

    特殊かつ高いスキルがない限り難しい。

③将来、本業になる可能性のある副業をする

    新たな挑戦にはリスクという名の抵抗感がある

④すでに確立されているビジネスモデル運営サービスを利用する

  高い加盟金や会費などが発生する

など、いくつか選択肢はあり、それぞれデメリットもあります。

現実的には③④を核としたビジネスプラン作りが妥当なのではないでしょうか。

この号では③の「将来、本業になる可能性のある副業」をスクラッチから立案していく前提で話を進めていきたいと思います。

なぜなら、成功事例を積み重ねれば④の「ビジネスモデル運営サービスが商品化され提供が可能になり、フランチャイザーやプラットフォーマーになりうるからです。

まずは「マーケティングフレーム作り」です。

文字通り自身がこれから創造していく個人事業の枠組み作りです。

その第1のプロセスは「ターゲティング」です。

簡単に言えば「誰に」「何を」「どのように」売るのかを考えるプロセスで取扱う商品と市場性・対象年齢・ライフスタイル・趣味や嗜好・トレンドなどを仮定する事です。

ターゲティング」を的確に行なう事により、商品・サービスのスタイルやテイスト・広告のメディアミックスやアプローチ・価格設定・コピーの構成などが絞り込めます。

一般的に副業や個人事業で商取引を行なう場合はターゲットを絞りこんで、無駄のない仕入・調達をするほうが参入しやすいといわれています。

例えばファッションでの副業・商取引の場合、様々なスタイルやテイスト・サイズ・素材を扱うと在庫リスクが増えてしまいます。

これでは副業どころか在庫倒れになる可能性があります。

ターゲットが設定できたら、マーケティングの5Pを当てはめて見ましょう。聞き慣れない言葉ですが、

5Pとは

① Product(取り扱う商品やサービス)

② Price(価格設定)

③ Place(提供チャネルの選択)

④ Person(販売の質とサービス内容)

⑤ Promotion(商品の演出・媒体の選定・SNS戦略)

です。

インターネットで副業や商取引を個人事業として行なう場合、つまり個人売買するには、これら5要素に加えてProcurement(商品の調達)が最も重要になります。

副業であっても事業の継続には継続的な供給元が必要です。

また、PersonはPersonalityとして捉える事ができます。

なぜなら、インターネットでの商取引だからこそ、売り手のモラルや人間性が問われるからです。

また、これらの要素をミックスして、Excitement(ワクワク感の醸成)をすることが副業や個人売買において必須の条件です。

次号ではこれらの5P+1P(以下6P)に関して詳しく解説しつつ、個人売買に必要な要件をまとめてみたいと思います。

インターネットによる中古車販売を推進している「個人売買.com」では、社会の動きやトレンドを敏感にとらえ、未経験の方でも起業・副業を問わず、楽しみながら収入を得ることができるビジネスモデルを提供しています。

 

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