表題にありますように、筆者が起業して今年で10年を迎えます。

起業してからの激動の10年を振り返りますと、どん底や辛酸を味わう時期もあれば、成功に歓喜することもあり、ただひたすら働き続けた印象があります。

自分にとって起業が正しい道であったかの答えを得るのは先の話ですが、健康な体と精神を維持できた点に関しては感謝しています。

起業してから、自分が選んだ仕事で成功したいという欲望に駆られてひたすら働き続け、家人からは「暴走機関車」の異名を得るほど寝食を忘れた時期もあります。

この「個人売買ドットコム」の立ち上げに際しての準備でも「暴走機関車ぶり」は大いに発揮され、家人を大いに悩ませました。

起業とは大変なエネルギーを要すことであり、精神的にも追い込まれます。

今回は車の話ではなく、ご自身の将来を見つめて起業や副業を目指す方々にとって、健康管理がいかに大切かをお話ししたいと思います。

実は筆者は起業する前は「個人売買ドットコム」が扱う車業界とは全く無縁の世界で仕事をしていました。

某外資系化粧品会社でスキンケア・メークアップ・サプリメント等の企画開発・品質管理・広告・販売促進等マーケティング全般を担当する役職についていました。

なぜ起業して車業界に転じたかは兎も角、車を「ハード」と分類するならば対極にある「ソフト」な分野で仕事をしていました。

起業してハードな日々を送る中、健康管理の大切さに気付くことになります。

体も頭も健康でなければ起業も副業も継続できないのです。

給与所得者であれば、会社の規約や福利厚生に基づき、入院治療もできますが、起業するとなるとその時間すらもったいないと思うのです。

起業した者にとっては時間のロスはすなわち収入機会のロス・信用のロスにつながります。人一倍の健康管理が大切なのです。

一口に健康管理と言っても、その内容は様々です。

栄養・睡眠・運動に大別されますが、起業する者にとっては運動や睡眠は中々贅沢品です。

そこで「栄養」が大変重要なファクターになります。起業して軌道に乗れば運動や睡眠に時間をさけるでしょうが、起業したての場合は「栄養」に気を配る事しかできません。

起業でなくても、給与所得者にとってもコロナ禍でリモートワークが増えて生活様式の変化が顕著になりました。前置きが長くなりましたが、今回は栄養についてのお話をしたいと思います。

健康の3要素は「運動、栄養、休養」といわれており、飲食および消化吸収、そして排泄まで含めた栄養は、健康な体と心にとって不可欠な要素です。巷ではさまざまな健康食、ダイエット法に関する情報があふれていますが、健康的な食事の基本はバランスのよい食事です。

では、私たちが栄養バランスのよい食生活のために、最も多く摂るべき栄養素は次のうちどれだと思いますか?

1.タンパク質

2.糖質

3.脂質

正解はBの「糖質」です。意外に思われた方が多いかもしれません。

近年の糖質制限ブームの影響で、米やパンなどの主食に含まれる糖質は体に悪い、逆に肉や魚に含まれるタンパク質はたくさん摂ってもよいというイメージを持っている方が多いかもしれませんが、これは大きな間違いです。

糖質制限が有効なのは、糖質を多く摂りすぎていることで肥満になったり、健康状態を崩しつつあったりする方に限った話です。

しかも、あくまでそれは肥満や健康状態が改善するまでの一定期間に限定して行われるべきものです。

そうではない私たちの健康を保つには、およそ「糖質55%、脂質30%、タンパク質15%」の割合でカロリーを摂取するのが理想であり、糖質を必要以上に制限するのは、かえって健康を害することになります。

実際、私たちが空腹や満腹を覚えるのは、糖質の最小単位であるブドウ糖の過不足を脳が感じ取るからです。

タンパク質や脂質、あるいはビタミンやミネラルといった微量栄養素、食物繊維も体に必要なものですが、その過不足を脳は直接、感じることはできません。

それだけ、生命維持にとって糖質が重要だということです。

実際、私たちの生命活動や言動の司令・命令系統である脳・神経系を構成する神経細胞は糖質をエネルギー源とし、このため糖が不足すると脳が真っ先にダメージを受けることになります。

また、体づくりに欠かせないタンパク質も、糖質を摂らなければ細胞は吸収することはできません。

この時期は年末年始の宴席などで食べすぎ・飲みすぎをしやすく、食事が不規則になって、体重が増えやすい時期です。

そこで今回は、心身を健康に保って体重を適正に保つ、健康的な食事についてお話しします。

日々、必要な栄養素を計算しながら食事を摂ることは、栄養の専門職の方であっても容易ではありません。

ですので、さまざまな栄養素を過不足なく摂れる正しい食事構成を覚えることが、バランスのよい食事をするために現実的で大切なことです。

バランスのよい食事は何も特別なものではなく、日本で昔からいわれている一汁三菜、つまり「主食、主菜、副菜、汁物」で構成された食事です。

実は私たちは学生時代、少なくとも小中学生までは栄養バランスの取れた食事を口にしていて、その習慣が身に付いています。それは給食です。

思い返していただければ、毎日の給食は、例えば「白米、魚のムニエル、野菜炒め、わかめと豆腐の味噌汁」といった具合に、一汁三菜で構成されていたはずです。

このような食事や家庭科の授業などを通じて、私たちは学生時代まで健康的な食事習慣を身に付けていきます。

ですが、大人になるにつれて、特に進学や就職による一人暮らしをきっかけに、欠食するようになったり、好きなものに偏った食事や飲酒などを繰り返したり、メディアが取り上げる流行の健康食やダイエット食に右往左往したりしているうちに、いつの間にか正しい食事の摂り方がわからなくなってしまうのです。

そこでバランスのよい健康食、一汁三菜の食事構成について改めておさらいしてみましょう。

まず、米やパン、麺類などで構成される主食についてです。

近年の糖質制限ブームで、糖質が体に悪いかのような印象を持つ方が少なくありませんが、糖質は体に最も必要な栄養素であり、糖質を多く含む米やパン、麺類といった主食は、毎食摂るべき食事の柱です。

一般的な生活をしている男性なら、1食につき大きめのご飯茶碗1杯(200g340kcal程度)、女性なら小さめのご飯茶碗1杯(150g250kcal程度)を摂るぶんには、まったく問題ありません。体を使う仕事に従事していたり、定期的にスポーツやフィットネス活動をしたりしている人は、それより多く摂る必要があります。

気を付けたいのは、主食の二重摂りです。

例えば、「うどんと稲荷ずし」「ごはんとお好み焼き」「焼きそばパン」のように、主食にあたる食品を2品摂ってしまうと、栄養のバランスが悪くなり、カロリーオーバーしやすくなってしまいます。

玄米や雑穀米、玄米パンを毎食でなくても取り入れると、微量栄養素や食物繊維が摂れてさらにヘルシーになります。

ただし、口に合わない場合は無理をしないでください。食事は「おいしい」と感じて、心を満たすことも大切だからです。

続いて主菜についてです。

主菜の肉や魚、大豆・大豆製品は、脂質とタンパク質の供給源です。

脂質はホルモンや細胞膜などの材料となり、タンパク質は筋肉や皮膚をはじめとしたあらゆる細胞と細胞間を埋めるコラーゲンを構成する材料などになります。

脂質も重要な栄養素なので、肉の脂身は一切摂らないような極端な油脂のカットは不要ですが、鳥皮、カルビのような脂肪の多い部位は避けるか、少量に抑えるかにしましょう。

現在の日本の食生活では魚より肉を摂る機会が多いので、11食は魚料理を摂ることを目標としましょう。

肉に多く含まれる飽和脂肪酸は摂りすぎると、LDLコレステロールと中性脂肪が増えて、動脈硬化を招きやすくなるからです。

逆に魚(特に青魚)に多く含まれる不飽和脂肪酸は、動脈硬化を防ぐ働きがあり、また体で作ることができない必須脂肪酸が多く含まれています。

主菜でもう1つ気を付けたいのは、調理法とソース類です。

この2つによってカロリーが大幅に増えやすくなります。揚げ物は11品以内に抑え、ソース類のかけすぎに注意しましょう。

最後は副菜です。

副菜は主に野菜、きのこ、海草などで構成されます。

これらは代謝を助ける働きがあるビタミンや、体内環境を保つミネラル、腸内環境を整える食物繊維を多く含んでいて、体調の維持には欠かせません。

1日に必要な野菜は350g1食あたり120g程度といわれています。毎食大きめのお皿に1品、小さめのお皿なら2品の副菜を摂ることができれば、カバーできます。外食では副菜が不足しがちなので、サイドメニューで追加しましょう。

副菜で不足しがちなのは、βカロテンを多く含む緑黄色野菜。βカロテンは体内で細胞の粘膜を保護して、抵抗力を高めるビタミンAに替わる大切な栄養素です。ニンジンやホウレンソウ、アスパラガス、チンゲン菜など、色の濃い野菜を積極的に選ぶようにしましょう。

トウモロコシやカボチャ、イモ類は副菜ではなく、主食と考えてください。

摂る場合はその分、主食の量を減らしましょう。サラダはドレッシング類によってカロリーが大幅に上がりやすいので、かけすぎに注意してください。

最後は汁物です。

実は、私たちにとって糖質以上に必要な成分は水です。

水さえあれば、人は1週間以上何も食べなくても生きていけますが、水は3日飲まなければ生命の危機に至ります。

この意味で食欲の正体の半分は「水分欲」であるといえ、水分が不足すると食欲が増し、逆に水分をしっかり摂ると過度な食欲が抑えられ、食べすぎを防ぐことができます。

和食なら味噌汁、洋食ならスープを付けましょう。

ただし、イモ類を具としたみそ汁やポテトポタージュ、コーンポタージュは主食の二重摂りとなるので避けましょう。

糖質制限に限りませんが、世の中では、特定の食品や栄養素だけをターゲットにした、〇〇はよくない、△△だけ摂ればよい、といった極端なダイエット法や健康食法が流行しがちです。

こういった極端な食事法をあれこれと試すうちに、やがて食生活がある特有のルールで縛られ、心身の健康、あるいは円滑な社会生活に支障をきたすということが少なくありません。

これは「オルトレキシア」と名付けられた一種の摂食障害であり、現代病ともいえる問題です。

摂れば摂るほどよい食品や栄養素はありませんし、摂って体の毒となるような食品や栄養素もありません。

体内ではさまざまな栄養素が相互に作用しあって機能するので、肝心なのはバランスのよい食事なのです。

巷には様々な機能性サプリメントがありますが、あくまでも補助的に、栄養バランの補正に利用してください。

人によっては毎朝手のひらに余るほどのサプリメントを摂取したり、運動後にプロテインを牛飲する人もいますが、あくまでも「サプリメント=補助栄養素」と位置付けることが肝要です。

起業を目指す方も定年まで給与所得者を目指す方も栄養管理の重要性を認識して食生活・食習慣をレビューしてみてください。

 

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