以前「中古車の仕入れはインターネット」というコラムをお届けしました。
大変な反響をいただき、今でもお読みいただいています。
全国には約150会場に及ぶオートオークション(以下AA)があるといわれています。
トヨタ・ホンダなどのメーカー系列のAAや入札会・商用車専門のAA・USSグループやCAA・ミライブ・JUなどに代表される総合AAなどに分類されます。
実際に会場に赴き、現車確認し、POS押し(入札)するという従来型の調達方法からインターネット回線を使った入札方法に主流が移行している感じがします。
①コロナ禍で外出を控える傾向が強い
➁AAの入会には様々な条件があり、敷居が高い。
また、複数のAAに加入するには同様の書類と審査、入会金、月会費を支払う必要がありコストと手間がかさむ
➂各AAの検査の質が上がり、出品票の信頼性が増加している
④特に確認したい事項は会場にいる担当者に電話で確認代行可能(有料)
など現車確認をしなくても比較的安全に入札ができるためです。
今回はインターネットでAAに参加して中古車を調達するメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。
まず、ネットオークションの2大サイトとしてASネットとアイオークがあげられます。
双方のネットオークションに加盟すればほぼ全国のAAから中古車が調達できます。
其々特徴がありますが、グループ最大のAAであるUSSグループに入札できるのはASネットです。
まずはASネット加入のメリットからお伝えします。
①わざわざAA会場に行く必要がなく、ネット環境があれば、どこからでも閲覧・入札ができる
②落札・出品・小売りといった中古車流通が画面でできる
③閲覧→入札・落札→陸送がワンストップでできる
④陸送に関しては複数の陸送業者を選べる
⑤入会が比較的しやすい
⑥年会費・更新費用が不要
➆月会費がかからない(ASネットの場合)
⑧過去24週の取引相場がデーター化されているので入札額の目安がつかみやすい
⑨指値入札なので、相場より高く買うことがない
⑩入札した車両の結果がすぐに登録アドレス宛メールで届く
⑪相談窓口があり、流れ車両の商談ができる
⑫クレーム申請期限内であれば、メールでクレーム申請できる
などです。
反対にデメリットは
①臨場感にかける
②落札手数料・陸送費が若干高い(各¥5000程度)
③出品コーナー別の検索ができない会場がある
④ネット回線が混雑しているときは検索に時間がかかることがある
⑤入札額より低い価格で他社が落札するもしくは流れる場合がある
でしょうか。こうして比較しますとメリットのほうが遥かに多い上、入会のハードルも低く、固定費・経費を抑えることができることがお分かりだと思います。
確かにAA会場に行き、実車を見ながら吟味して現車確認したうえでPOS入札するという従来型の参加方法にはワクワク感があります。
しかしネットオークションにはそれを上回るメリットがあります。
⑤に関しては以下のような理由があります
例-1: 30万円で入札したが28万円で他社が落札
理由: 他の入札者が自分の入札額より高い金額、例えば31万円で入札している場合は高い金額に入札した方に優先権が与えられる。
これは例えばASネットでは各AA会場に1POSが割り振られているため、同一車両に複数の入札があった場合、最高入札額のみが
入札対象となるためです。
例-2: 30万円で入札したが28万円で流れた
理由: 出品者は予め落札希望額をAAに伝えます。AA会場ではそれに応じてスローをかけたり、売り切り表示を出します。
実際のAA会場では売り切りがでた後に本格的に落札希望者が競っていくわけです。
仮に出品者の希望価格が35万円で32万円で売り切り表示を出すことを希望する場合、実際のAA会場での入札・ネット入札の金
額がそれ以下の場合には出品者はセリを流してしまいます。
このような特徴を持つネット入札ですが、合理性が際立っています。
ただし実際のAAでもネットオークションでも絶対に必要なことは、
①車の状態の見極め→出品票の見方
②状況や季節で変化する業者オークションでの相場観
③状況や季節で変わる小売価格の相場観
です。
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