久しぶりに規制のないGWを楽しんだ方が多かったのではないでしょうか。
帰省したり家族旅行に行ったりと、少しずつですが以前の日常を取り戻しつつあります。
傍らではロシアのウクライナ侵攻や物価上昇・円安など経済不安を抱えながらの連休でしたがGWを過ごす予算も増え、一瞬ですが活気が戻った実感がありました。
筆者も学生時代から長く付き合いのある友人と親交を深める機会を持つことができました。
その中に1人今年の株主総会で退任をする友人がいます。
大企業の役員にまで上り詰めた優秀な方です。
退職金も年金も保証されているにも拘らず、引退後の生活の不安を口にします。
日本企業に勤める多くのシニアたちは、会社にコミットして、休日も返上して働き続けています。
人材の流動化は若者や外資系企業、新興産業の技術者に当てはまるもので、多くの営業系・事務系の方はじっと耐えて、定年を迎えているのではないでしょうか。
その彼の場合も「いきなりやることがなくなる不安」を口にします。
毎日ゴルフするわけにもいかず、時間はあるが今までの様に自由になるお金がないことに対する不安です。
人生100年時代を迎え、イギリスの組織論学者であり、「ライフシフト-100年時代の人生戦略」の著者であるリンダ・グラットン教授は「3ステージの人生」から「マルチステージの人生」を提唱しています。
この図を見ていただきますと以前は60歳定年・人生80歳を前提に「教育」「仕事」「引退」の3つのシンプルなステージで人生が構成されていました。
社会保障制度もこれを前提に構築され、まじめに勤め上げれば引退後の生活不安は考えずに余生を送ることができたのです。
しかし労働人口が減少し、社会保障の先行きが見えない上、平均寿命が延び、価値観の多様化や生活様式の多様化が進む現代では、「マルチステージの人生」を前提にしなければなりません。
特徴的なのは
①「引退」という概念がなくなるという点
②引退間近から副業を始めるのは遅すぎる
③会社勤めをしながら「自分探し」「副業を始める」
④年を重ねても副業・起業・地域活動などを通じて社会とのつながりを維持する
ことで充実した人生を送ることができるという分析・提案です。
弊社会員様の状況を見ていますと、一流大学を卒業して大企業に入社し、30歳を境に起業した方々や若いうちから起業して新たな事業展開に積極的な若者と定年間近で副業から本業へとシフトする計画の2極分化が見られます。
多くの方々は日々会社業務に追われて、副業を模索する時間がないと言います。
定年間近になって副業や起業を目指す方が多いのは仕方がないことです。
確かに「気力」「知力」「体力」の3要素が充実しているのはある程度社会経験を積んだ年齢の方です。
またその頃になると子供も独立してひと段落し、「丁寧な生き方」をしたいという欲求が高まります。
しかし、人生100年時代においては20代・30代から副業の準備を始めることが必要なようです。
次回は「ライフシフト」で分析・提案されている「人生100年時代の人間関係のありかた」についてお話しします。
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