元旦に能登地方を中心とする地域を襲った大規模地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げますと共に行方不明の方々のご無事を心からお祈り申し上げます。

昨年2023年はビッグモーター社の保険金水増し請求やダイハツの組織ぐるみのデーター改竄の発覚など、自動車業界の悪しき習慣が露呈しました。

さぞ、業界全体に大きな影響を与えたと思いきや、これに反して新車・中古車の販売は比較的好調な年だったようです。

コロナ下での半導体不足による新車減産の長引く影響が終焉し、それまでの目詰まり状態が解消され、アフターコロナの需要が様々なスキャンダルを凌駕したかに見えます。

中古車の流通の核になっていますのは、「オート・オークション」です。

全国に大小合わせて約150有るといわれる中古車流通の担い手です。

小規模の入札会や地方のオートオークションもあれば大規模で成約率が高いブランド化しているオートオークションもあります。

以前のコラムでもお伝えしましたが、大抵のオートオークション会場は広い敷地を必要とするため、アクセスの悪いロケーションにあります。

今回はそんなオートオークション会場で散見される「あるある」について触れ、その独特の世界観を話ししたいと思います。

1.会員用食堂と食券が用意されている

大方の会場では受付時に食券を渡されます。

朝早くから来場しているバイヤーには朝食券と昼食券が配布されます。

2.食堂は学食を思い出させる

食堂は一定の広さでテーブルと椅子があるシンプルなレイアウトです。

定食・麺類・カレーなど学食のようなメニューが数種用意されています。

3.名物おじいさんがいる

第一線を退いたご高齢の会員が長い時間をかけてランチを楽しんでいます。

毎週欠かさずオークション会場に毎週足を運び、その雰囲気を楽しみながらランチを食べることを楽しみにしている様で、なんだか微笑ましい光景です。

4.出品車両のカプラーに診断機をあてている出品店がいる

オークションは出品店とバイヤーがいます。

出品店は開催日の前日までに出品車両をオークションに持ち込みます。

搬入手順は非常に簡単で、予め記入した出品表に走行距離を搬入ゲートで記入して検査のエリア・ラインに駐車するだけです。

しかし時々、出品車両のカプラーに端末をつないで操作している光景を見かけます。

推測ですが点灯してしまったチェックランプを消去しているのでは?と思います。

後々クレーム申請される可能性が高いため、問題の先延ばしに過ぎないのですが、ご苦労様なことです。

5.お土産をたくさんぶら下げて自慢げに送迎バスに乗っているオヤジがいる

オートオークションの古い慣習の1つですが、出品車両台数・落札車両台数に応じてギフト(主にお菓子)が用意されている場合があります。

多く出品し成約したり、多くの台数を落札するとその分だけギフトがプレゼントされます。

たまにギフトが入った紙袋を沢山抱えて、どや顔で送迎バスに乗り込んでくる方がいます。

6.時間帯によってはやたら外国人バイヤーが多い

オークションはいくつかのコーナーに分かれています。「

軽自動車コーナー」「プレミアム輸入車」「国産車」「ハイブリッド」「事故現状車」などです。

バイヤーはそれぞれの目的に合わせて当該のカテゴリーを事前に検索して当日に臨みます。

その中で「7万MAX」や「ロープライス」というコーナーがあり、海外から直接買い付けに来ている外国人や在日外国人バイヤーに人気のコーナーです。

各コーナーはおおよその時間によって開始時刻が決められており、上記2コーナーの開催時刻は比較的遅い時間帯に用意されているケースがあります。

その時間帯にオートオークションに足を運ぶと、西洋・東洋・中近東などアラブ諸国からのバイヤーたちが沢山いて、ちょっとした海外ホテルのロビーを思わせます。

これらのようにオート・オークションは初めて業界に足を踏み入れた方々にとってはまさにワンダーランドなのです。

昨今は、ASネットやアイオークといったネットオークション利用者が増加しています。

ネットの普及・サポート体制の強化・車両検査の精度向上などがそれを可能にし、オートオークション利用者のすそ野を広げ、中古車販売の間口を広げました。

お土産・名物おじさん・成約ギフトのお菓子はありませんし、外国人バイヤーと遭遇することもありませんが、ASネットやアイオークは大変便利で強力なツールです。

  • 一定の条件はあるものの、ASネットやアイオークでは一般のオートオークションに必要とされる面倒な入会手続きや厳しい審査がない
  • オートオークションの会員は当該グループで会場にのみ出品・落札が可能だが、ASネットやアイオークは全国のオートオークションの閲覧・入札が可能
  • オートオークションでは入会金・月会費・更新手数料が徴収されるが、ASネットやアイオークでは更新手数料等は無く月会費もリーズナブル
  • オートオークションでは落札車両に陸送依頼をする際に別途手配が必要だが、ASネットやアイオークでは、閲覧・相場検索・入札・陸送依頼がワンストップでできる
  • オートオークションでは会場でもネット入札でもマークした出品車両の出品時刻に合わせてPOS入札しなければならないがASネットやアイオークでは予め入札をしておけるので、別の作業の邪魔にならない
  • オークションでは結果を自身で把握する必要があるが、ASネットやアイオークではセリの結果をメールで知らせてくれる

など、いまやASネットやアイオークは個人事業主や副業バイヤーにとって最強のツールとなりつつあります。

 

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